《再拘束》+《イクスリッドの看守》
2008年2月7日コメント (1) 先日のネタ、
《邪悪なる力》+《ヴェクの聖騎士》+《マイコシンスの格子》
(http://diarynote.jp/d/85098/20080205.html)
からの続き。
自分の墓地にいろいろな種類のオーラ・カードが置かれていて、それらのカードは場にある《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer(FUT)》によってエンチャント能力を失っている。その状況で自分が《再拘束/Retether(PLC)》をプレイすると、その解決時に墓地のオーラ・カードはどのように振る舞うのか?
まず、オーラ・カードが場に出る際のそれらの特性に、CR419.6iが適用されるのかどうかで、場合分けしてみる。
(a) オーラ・カードが「墓地から場に出る際」も、それらが「墓地にある」間と同じように《イクスリッドの看守》の影響を受けているので、それらはエンチャント能力を持たないまま場に出ようとする。
(CR419.6iは適用されない。)
(b) オーラ・カードが「墓地から場に出る際」は、それらが「墓地にある」間とは違って《イクスリッドの看守》の影響を受けていないため、それらは本来のエンチャント能力を持って場に出ようとする。
(CR419.6iは適用される。)
とりあえず(b)から。この場合のオーラ・カードの挙動は、(《イクスリッドの看守》無しで)普通に《再拘束》した場合と同じようになる。オーラ・カードが持つエンチャント能力の内容に応じて、クリーチャーについた状態で場に出たり、場には出ず墓地に留まったりする。特に目新しいことが起こるわけではない。
次に(a)の場合。オーラ・カードが場に出るに際し、それらの適正なエンチャント先を選ぶ必要があるわけだが、問題なのは「エンチャント能力を持っていない」という点である。このことは、エンチャント先の選択に関してどう影響するのだろうか?
(a-i) エンチャント能力を持たないオーラは、どのようなオブジェクトにもプレイヤーにもエンチャントできる。つまり、適正なエンチャント先が何も制限されていない状態である(実際には《再拘束》からの制限が加わることで、それらのオーラはクリーチャーにしかエンチャントできないが)。
よって、《聖なる力/Holy Strength(10E)》だろうが《肥沃な大地/Fertile Ground(LRW)》だろうが《物静かな破損/Quiet Disrepair(FUT)》だろうが、同じようにクリーチャーについた状態で場に出る。その後、場に出たオーラはそれまで失っていたエンチャント能力を取り戻すので、現在ついているクリーチャーをエンチャントするのに適正でないエンチャント能力を持っているもの(《灰色熊/Grizzly Bears(10E)》についている《肥沃な大地》など)は、状況起因効果によって墓地に置かれる。
(a-ii) エンチャント能力を持たないオーラは、どのようなオブジェクトにもプレイヤーにもエンチャントできない。つまり、適正なエンチャント先が全くない状態である。
よって、《聖なる力》であっても《肥沃な大地》であっても《物静かな破損》であっても、すべてのオーラ・カードは場に出ず墓地に留まる。
*まとめ
(a-i) すべてのオーラ・カードがクリーチャーについた状態で場に出る。その後エンチャント能力を持つようになったことにより、適正でないエンチャント先についているオーラが状況起因効果で墓地に置かれる。
(a-ii) すべてのオーラ・カードは場に出ず墓地に留まったまま。
(b) 本来の特性のときのオーラ・カードがクリーチャーに適正にエンチャントできるかどうかに応じて、各オーラ・カードはクリーチャーについた状態で場に出たり、場には出ず墓地に留まったりする。
前回のときは、CR419.6iを適用してオーラの特性を考えるとうまくエンチャントできなかったのだが、今度の場合は逆に、CR419.6iを適用しないでオーラの特性を考えると変なエンチャントの仕方になってしまう。実に面白い。CR419.6iの扱いははたして? また「エンチャント能力を持たないオーラの適正なエンチャント先」の解釈は?
だれか、いけん、たのむ。
《邪悪なる力》+《ヴェクの聖騎士》+《マイコシンスの格子》
(http://diarynote.jp/d/85098/20080205.html)
からの続き。
自分の墓地にいろいろな種類のオーラ・カードが置かれていて、それらのカードは場にある《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer(FUT)》によってエンチャント能力を失っている。その状況で自分が《再拘束/Retether(PLC)》をプレイすると、その解決時に墓地のオーラ・カードはどのように振る舞うのか?
まず、オーラ・カードが場に出る際のそれらの特性に、CR419.6iが適用されるのかどうかで、場合分けしてみる。
(a) オーラ・カードが「墓地から場に出る際」も、それらが「墓地にある」間と同じように《イクスリッドの看守》の影響を受けているので、それらはエンチャント能力を持たないまま場に出ようとする。
(CR419.6iは適用されない。)
(b) オーラ・カードが「墓地から場に出る際」は、それらが「墓地にある」間とは違って《イクスリッドの看守》の影響を受けていないため、それらは本来のエンチャント能力を持って場に出ようとする。
(CR419.6iは適用される。)
とりあえず(b)から。この場合のオーラ・カードの挙動は、(《イクスリッドの看守》無しで)普通に《再拘束》した場合と同じようになる。オーラ・カードが持つエンチャント能力の内容に応じて、クリーチャーについた状態で場に出たり、場には出ず墓地に留まったりする。特に目新しいことが起こるわけではない。
次に(a)の場合。オーラ・カードが場に出るに際し、それらの適正なエンチャント先を選ぶ必要があるわけだが、問題なのは「エンチャント能力を持っていない」という点である。このことは、エンチャント先の選択に関してどう影響するのだろうか?
(a-i) エンチャント能力を持たないオーラは、どのようなオブジェクトにもプレイヤーにもエンチャントできる。つまり、適正なエンチャント先が何も制限されていない状態である(実際には《再拘束》からの制限が加わることで、それらのオーラはクリーチャーにしかエンチャントできないが)。
よって、《聖なる力/Holy Strength(10E)》だろうが《肥沃な大地/Fertile Ground(LRW)》だろうが《物静かな破損/Quiet Disrepair(FUT)》だろうが、同じようにクリーチャーについた状態で場に出る。その後、場に出たオーラはそれまで失っていたエンチャント能力を取り戻すので、現在ついているクリーチャーをエンチャントするのに適正でないエンチャント能力を持っているもの(《灰色熊/Grizzly Bears(10E)》についている《肥沃な大地》など)は、状況起因効果によって墓地に置かれる。
(a-ii) エンチャント能力を持たないオーラは、どのようなオブジェクトにもプレイヤーにもエンチャントできない。つまり、適正なエンチャント先が全くない状態である。
よって、《聖なる力》であっても《肥沃な大地》であっても《物静かな破損》であっても、すべてのオーラ・カードは場に出ず墓地に留まる。
*まとめ
(a-i) すべてのオーラ・カードがクリーチャーについた状態で場に出る。その後エンチャント能力を持つようになったことにより、適正でないエンチャント先についているオーラが状況起因効果で墓地に置かれる。
(a-ii) すべてのオーラ・カードは場に出ず墓地に留まったまま。
(b) 本来の特性のときのオーラ・カードがクリーチャーに適正にエンチャントできるかどうかに応じて、各オーラ・カードはクリーチャーについた状態で場に出たり、場には出ず墓地に留まったりする。
前回のときは、CR419.6iを適用してオーラの特性を考えるとうまくエンチャントできなかったのだが、今度の場合は逆に、CR419.6iを適用しないでオーラの特性を考えると変なエンチャントの仕方になってしまう。実に面白い。CR419.6iの扱いははたして? また「エンチャント能力を持たないオーラの適正なエンチャント先」の解釈は?
だれか、いけん、たのむ。
コメント
おいら個人的な考えを書きますと、この例では b) のパターンになるかと。
CR419.6i は場に出る際の置換効果に関してかかれていますが、
オーラが場に出る際も CR214.4d にある通りの挙動をしめすので、
これを置換効果として処理することができると考えます。
(文章表現としては
An Aura _comes into play_ attached to an object or player.
ですので。)