プレイヤーAとBが対戦していて、それぞれが《ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orrery(5DN)》をコントロールしていた。
 Aのターンの間に、Bが《実物提示教育/Show and Tell(USG)》をプレイした。すると、それに対応してAが《変化の風/Winds of Change(5ED)》をプレイし、各手札の中身が一新されてしまった。
 《実物提示教育》の解決時、まずアクティブ・プレイヤーであるAが手札から場に出すべきカードを1枚選び、それを手札とは別に伏せておいた。Bはそれを見届けた後、当初の予定とはすっかり変わってしまった手札に頭を抱えつつも、少し考えてからカードを1枚選んで、それを伏せた。
 そして、選んだカードを両者が同時に場に出したとき、事件は起こった!

 なんと、Aが場に出したカードは《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(LRW)》――プレインズウォーカー・カードだった。当然、アーティファクトでもクリーチャーでもエンチャントでも土地でもないカードであり、《実物提示教育》によって場に出すための条件に合わない。
 Bは主張した。
「Aがカードを1枚選んだから、自分もカードを1枚選んだのに。Aがカードを選ばないならば、自分もまだ出さないつもりだった!」
 Bがカードを選ぶ前に「少し考えて」いたのは、そういうことだったらしい。

 現行のCRおよびPG(ペナルティー・ガイドライン)は、Bが被った悲劇を救済するようにはなっているのか?

 各々がカードを選ぶ際にそれを公開して条件に合うことを示す(同時に場に出す前に)のであれば、上記のような問題は起こらないのだが。
APがカードを1枚選び、それを公開して条件に合うことを示す。
→NAPがカードを1枚選び、それを公開して条件に合うことを示す。
→全員が同時に自分が選んだカードを場に出す。

だれか、いけん、たのむ。